若き才能

「先生にこれ読んでほしい」
メディアスペースでの自由学習。
1人の女の子に、Chromebookを渡されました。

「短編小説。まだ途中なんだけど」
そこには4篇の小説が書かれていました。

ザッと目を通して、その語彙力に驚きました。
多少の句読点のミス、語彙選択のミスはあるけど、私は国語の先生ではないから指摘しない。

一読者として、そして読書の先輩として、一編づつ感想を書かせてもらうことにしました。

男子が覗き込もうとしたり、
構って欲しくて話しかけて来たりしたので、
ざっくりしか書けなかったけど。

エンディングがミステリアスだね。
心情が諦めから希望に変わるところがいいね。
カタカナを効果的に使えているね。

そして最後に、「将来有望!応援してるよ!」と書いて、「見せてくれてありがとう。すごい嬉しかった。また見せてね。楽しみにしてる。」と言って、Chromebookをお返ししました。

私のコメントをしっかり聞いてからChromeを受け取った彼女の笑顔に、感動しました。
次の作品が、とても楽しみです。
彼女には英語の支援で付くので、
この文才には気づきませんでした。

だから英語の先生の私に
それを見せてくれたのがとても嬉しかった。

私は英語の先生になったけど、
読書大好き図書館大好きで、
迷わず司書の資格もとりました。

彼女も読書が大好きだそうです。

私は、マルチにできなくても良いと思っています。
特に特支の子は、特殊な才能を持っているので、
発掘して伸ばしてやり、仕事に繋げるお手伝いをしてあげることが大切だと思います。

私だって、理数系ダメで容量悪い凸凹人間なのに、英語を伸ばしたら英語を仕事にできたんです。

それでも中学までは全教科頑張れたけど、
そんなのたまたまです。

みんなが出来るわけではないし、できない場合は、違う選択ができても良いと思うんです。

小説を書けるなら、それを他の教科をやる代わりにやらせてあげたいなぁ…

若い才能、大切にしてあげたいです。

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