💠紫陽花つくろう💠
支援級の折り紙師、Kさん。
掲示板用の折り紙薔薇を量産していたのですが…
「ねぇKさん、紫陽花つくらない?
私、1番簡単な紫陽花しか知らないんだけどさ。
簡単なのなら、男子も折れるかもね。
Kさんは、どんなの知ってる?
一緒に作りたいなぁ」
今日は交流級で何やら嫌なことがあったらしい。
でも私、別の子で忙しく、Kさんのお話聴く時間、なかった。
せめてKさんが、
明るくなれる話題をと振ってみたら…
「はい、私、たくさん知ってますよ。
図書室に紫陽花の折り紙の本あるから、
月曜日に借りてきます。」
「よぉし、
じゃあ月曜日は紫陽花たくさんつくるぞ。
たのしみだなぁ。約束だよ」
本当は話を聴いてあげたかった。
でも時間に制約があるから、
なかなか時間、取れそうにない。
実はKさんは支援級唯一の女子。
しかも支援級の先生、男性。なかなか支援級で、
異性ばっかりの中で、自分の話ってしにくいだろうことは、容易に想像できる。
そこは姉妹の母であり雑談大好き支援員の、
私の出番。
なんですが…出番をなかなか活かしきれず。
上手くいかないもんです、ね。
困難はそれを乗り換えられる人のところに
やってくる。
そしてそれは往々にして
チャンスと表裏一体である。
Kumiko Shibamoto,
English coach and poet
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