聞いてないんだけど


授業中、交流級からY君が消えた。

自分で交流級にいける子には付き添わないけど、
Y君は交流級まで付き添い、
着席まで見届けている。

たまに私がY君に撒かれて、1人で交流に行くこともあるけど、その場合も後から所在を確認する。

今日も、ちゃんと1人で着席できていた。
問題なさそうなので、あまりべったりつくのも良くないから、少し離れてみた。

その後、巡回していたら、支援級にいるY君を
発見。即事情聴取。

Y君、詳しく話さない。とにかく授業中だから、
ここにいてはいけない。
交流教室に戻ることには同意してくれたので、
2人で戻ると…

「Y君、どこ行ってた?何、支援級戻ってた?
私、聞いてないんだけど。」
授業者の先生に注意を受けた。

話したくないわけが分かった。
授業を抜け出すことが悪いことは知っている。
しかも私に見つかって、やばいと思ったんだ。

戻るしかないから戻ったけど、
勉強どころではない。

課題の指示を受けたけど、
頭に入らなかった。

主任は通常級で授業をしていたので、
次の時間に報告。主任から指導をしていただいた。

交流級に行くのは負荷が高いので、
行けない時があってもいい。

でも欠席や途中で抜ける場合は、
授業者の先生の許可が必要。

大人社会のルールやマナーを身につけるために
必要なんだけど、Y君は納得がいかないらしい。

でもルールを守れないなら、交流は行けない。
ただし進学は危なくなる。

ダブルスタンダードに揺れる15歳。
保護者の意向との擦り合わせも、
必要になるかもしれない。



保護者はY君に関心が薄いらしく、
彼は母親を嫌っているらしい。

Y君は連子で、愛情がかけにくいのかもしれない。

家庭の事情には踏み込めない。
でも義務教育には責任が伴う。

どんな子どもにも、未来を選ぶ権利がある。
それをサポートするのが、学校と家庭の役目。

暖かいサポートが得られ、
Y君が納得のいく未来を選択できますように。


大人が管理するために勝手に決めたルールですから、疑問を持つのは思春期には正常な反応だと
思います。
彼はコミュニケーションが苦手なだけで、
頭脳明晰。
無理にルールに当てはめない場所の方が
伸びるのかも。

悩ましいところです。

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