頑張らせるより
言葉が通じない異国で、頑張れるか頑張れないかは、強いか弱いかだけではない。
昨日は、アメリカ人の英語の先生と、外国語相談員の方と、日本語レッスンをご一緒させていただいた。
若い彼女は、しきりに生徒を励ましていた。
ベテランの相談員さんは、頑張らせるよりリラックスさせようと努めていた。
今できない事を、いつかできると信じて頑張るのか、できないから諦めてしまうのかは、自分を信じられるかどうか。
でも頑張るには体力がいる。母国を離れ、異国にいるだけでもストレスなのに。
多感な思春期に、親の都合で異国に連れてこられたら、親に反感をもつかもしれない。
だから時々、家族以外で母語の通じる、お母さんみたいな愛で見守ってくれる存在が必要なんだと思う。
異国で外国語を習得した2人の女性と、外国人に関わるお仕事をさせて貰えることに感謝したい。
人は、頑張らせるだけでは伸びない。
精神的に安定し、指導者を信頼して努力する事ではじめて伸びる。
だから学校だけではダメ。
とはいえ、家庭環境は様々。
学校が全てではないけど、学校は家庭の機能も担わなければならない部分もある。
休校中、外国人の生徒たちを心配していたという相談員さん。
たくさん学校を掛け持ちしているのに、一人一人の生徒を心から心配していた。
まだ全ての生徒に会えていない私に、一人一人について、どういう支援がどこまで必要か、アドバイスをして頂いた。
私も異国で仕事をしながら言葉を学んだけど、強い意志を持って努力できたのは、大人になってからだったから。
学生のうちに日本に来て、日本語を一から学ぶ苦労は、彼女達の方がよく知っている。
いろいろな学びをいただきました。
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