女性であること
多分私は女性でいることが、
ずっと嫌だったんだと思う。
ずっと背が低かった私は、低学年のうちは同級生に可愛がられていたけど、だんだん背が伸びて可愛がられなくなると、声が高いせいで可愛子ぶってる、みたいな陰口を言われた。
陰口、派閥、仲間はずれ。
高学年の女子のやり方は、陰険だ。
最近、私以上に不器用な長女にそんな話を聴くと、
やっぱり女子は嫌だなぁと思った。
長女は真面目で頑張り屋だから妬まれることもあろうかと思う。男子にもからかわれるようで、
嫌な思いを我慢することが多いから、帰宅して次女にキツく当たっているのかもしれない。
社交的な次女は、姉に当たられ過ぎたのか、
いつのまにか引っ込み思案になってしまった。
真面目で頑張り屋、しかも英語ができると目立つので、できることを隠していた私。
そんな私は自分を変えるため、不登校を乗り越えて奨学金で留学を果たした。
海外では、私は私でいられた。皆と同じでなくて
良い。違っていい、得意を伸ばして良いことが、
心地よかった。
大学卒業後、大阪で、
私の海外キャリアがスタートした。
毎日ブラックスーツを着て、ある時は大阪市内の旅行会社を渡り歩き、ある時は添乗員としてツアーや手配旅行に添乗した。
同僚はソロで仕事するのが好きなハイミス?ばかりで、働きやすかったけど、なぜか海外アサイナーに嫌われて、海外の仕事がもらえなかった。
女性上司と相性が悪い私は、女性でいることにメリットを感じられなくなっていた。
頑張りたいのに、生理で体調にブレーキがかかるのも、とても嫌だった。
そんな私は結婚して専業主婦になる気は更々なく、男性と同じように、働いていたかった。
そうしたら、ホルモンバランスを崩した。
甲状腺を病み、仕事をしばらく休む羽目になった。
そして今は、結婚し母となったけど、
やっぱりママ友付き合いは、苦手。
女性でいることに、なかなか折り合いがつけられないまま、最近は女性らしくいることへのこだわりもなくなってきた。
今ではどこへ行っても、
男女関係なく話すことができると思っている。
だから、長女に相談された時も、
「そういう嫌なこと言う子はほっときな。
そんなの友達にしなくていい。
仲良くできる子だけでいい。
男子?からかってくる?あー、無視無視。
構って欲しいだけだから」
こんなアドバイスができるように
なってしまいましたが…
ま、いっか。
私をツンデレにしたのは海外キャリアの影響
もある。
対お客様にはブラックスーツという鎧で本性を
隠し、対乗組員には隙あらば誘われるので、
始めから受け付けないオーラを出していた。
もちろん人によるんだけど、
やはり日本人の独身の女性ツアーリーダーは
狙われてしまう。
友達はたくさんいたけど、
狙ってくる子には厳しく対応していた。
バーテンダーとセキュリティとキャプテンは、ちょっと例外もあったけどね。
※時効案件、ということで。
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