転校生は外国人

とても懐かしいエピソード。
中学でも頻発します。
転校生は外国人。
これが当たり前になりつつある。

ブラジル人の編入生、D君と図書室学習。
平仮名片仮名に続けて、九九をやりました。

3年生ですが九九をやってきていないので、
教室ではなく図書室で個別指導。

九九プリントを終え、あとは読書。
「好きな本を探しておいで」と伝え、
司書の方と話していたら、D君は図書室の片隅でじっとしていました。

「本、見つかったかな?」顔を覗きこむと、
うつむいたD君の目には涙が。

はじめは何の涙なのか分からなかったけど、
悲しいのではなく寂しい、
という事は伝わりました。

まだ来日3カ月。まだ9歳。いきなり外国に連れて来られたら、そりゃ寂しくもなるよね。

寂しいよね、そうだよねと言いながら側で見守っていたけど、涙はどんどん溢れてきました。

いろいろ我慢してきたんだろうな。異国に行くって大人でも、ものすごいストレスだもの。
辛いね、頑張ってるね。本当に偉いね。
自分の子どもなら抱きしめてあげるのに。

何もできない自分が、
悔しくてもどかしかった。

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