多文化共生

仕事おさめの日、ブラジル人のJ先生と
異文化通訳の苦労を語った。
私が添乗員時代にしていたのは観光通訳。国内の学校通訳とは全くちがう。
成人してから来日した親と、成長中の子どもとは、日本語習得スピードも違うし、異文化に馴染むのも、柔軟性のある子どもより、親の方が遅くなる。
親子間で既に異文化だから、どちらの文化も理解している通訳は、異文化摩擦を仲介する必要も出てくる。
保護者は日本の学校を知らない。日本の義務教育も知らないから、制度の説明から始めなければならないし、教育内容も規範も全く違うので、なぜ子どもが日本の学校に馴染めないのかを理解するのは難しい。
でも親は日本の学校の教育水準を信じているので、何とか通わせようとするけど、子どもは学校に馴染めなかったりして、親子で摩擦が起きる。これは小学校より中学校の方が多いという。やはり思春期は、日本人外国人ともに、心身ともに多感な時期で、異文化を受け入れることが難しい時期なんだろうな。
労働力が足りない日本は、これからもっと外国人の力に頼ることになる。そしてその子どもたちへの支援充実も必要。だからこそ私は、日本にいる外国人の母語や文化を維持できる環境を、校内に確保し、多文化共生社会を支える未来の人材を育成すべき、と思ってきたんだけど…
学校図書室はなかなか変えられないことがわかっただけだった。
とりあえず、今年もお疲れ様でした。

kukuu. the worldwide tourleader

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