最後の学活

今朝の放送による修了式、
私は不登校の女の子といました。

最初の日に登校して以来だけど
最後の日は登校したいと。

その子は毎月、自分の描いた絵を
学級に届けていました。

絵が好きなんだね、先生も好きだよと話すと
堰を切ったように話し始める様子に
コミュ力の高さを感じつつ 
何が彼女を学校から遠ざけたのかに
不思議を感じました。

登校しただけでもすごいのに、
修了式後の学活に、
学級に入ることを自ら宣言。

教室の前で一瞬瞬いだものの、
えいっと入っていくと
クラスメイトが普通に、
挨拶をしてくれました。

彼女が初めて自分で、
自分の描いた絵を担任の先生に渡すと、
暖かい拍手がおこりました。

その様子を、
私は教室の外で見ていました。

彼女が学級に届けてきた絵は全て
背面黒板に並べられていたけど、
彼女はクラスメイトにあげたいと
言っていました。

最後の学活が終わり、
晴れやかな笑顔で挨拶して 帰って行く彼女。

全てが終わった後の
教室の背面黒板からは
全ての絵が、
なくなっていました。

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