家族ですから

義母は口に蓋をしないタイプ。
おかげさまでこの10年、いろいろ言われて、かなり心が鍛えられました。
でも今でも、時折心がやられます。

多忙で育児に手が回らない時、「そうやって周りに迷惑かけるんだから」と言われました。
病気が分かって、気持ちが弱っていた時でした。

義母の真意は、仕事を減らして養生するように、だと思いますが、私の心はかなりやられました。

それでしばらくこちらから、不要不急の連絡はしなかったのですが、先日病院が遅くなり、学童のお迎えに間に合わなくなった時に、義母がお迎えに行ってくれました。

お迎えが間に合いそうもないから、代わりに行ってくれないか連絡したのは、義母ではなく夫でした。 
夫から義母に連絡して、義母が行ってくれたので、私が直接義母に頼まなかったのを気に病んだのか、義母は長女に、「おばあちゃんは家族じゃないのかな」と聞いたそうです。 

長女は「おばあちゃんは家族だよ」と答え、義母はそれが嬉しかったと話してくれました。 

「家族なんだから、困った時は頼ってよ」という義母に、でもやっぱり過去のいろいろが蟠ってしまい、複雑なヨメゴコロなのでした。
義母は結婚当初から、仕事をするなら育児を両立できる範囲でという条件を出していました。
そこで自宅教室や支援員など、短時間の仕事を選んできました。

でも最近は常勤なので、家事育児がギリギリです。
夫は帰宅が遅く、週末は寝ているので、私は週末も休めません。

忙しい時は、相手を思いやる気持ちの余裕もないので、家にいてもほとんど会話のない私たち。義母としては息子を大切にしない嫁を敵視したくなるんだろうな、と思っていました。  

でもだんだん、不器用なだけなんだろうなと気づけました。

悪気がないから、言ったら忘れる。言われた方がどんな気持ちになるかなんて考えないのです。
だんだんそれに慣れてきたはずなのに、病気のせいか心の鎧が脆くなっているようです。 

私にとっては義理でも、子どもたちにとって義母は、立派な「おばあちゃん」という家族です。

私も身体が落ち着いたら、気持ちも安定するかと思うので、時間をかけて、歩みよれたらいいなと思っています。

家族ですから。

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