にじいろのとり

あるところににじいろの羽をもつ
とてもキレイなとりがいました。

まわりの友達はにじいろの羽をわけてほしいとたのみましたが、にじいろのとりはぜったいに羽をあげませんでした。

そのうち友達はみんないなくなってしまいました。

するとにじいろのとりは、にじいろでいても
ちっともうれしくなくなってしまいました。

そこで、前ににじいろの羽をわけてほしいとたのんだことのある小さなとりに、にじいろのとりは羽を1枚わけてあげることにしました。

するとことりはとてもよろこんで、にじいろのとりに何度も何度もおれいを言って、
帰っていきました。

ことりを見送った後、にじいろのとりは、あんなにあげたくなかった羽を、みんなにあげたくて仕方なくなりました。

でもみんなはもう
遠くの国へ行ってしまっていました。
にじいろのとりは、悲しくなって家に帰りました。

大切なものは、
失ってから気づくこともあるのです。
おしまい。

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