生まれる前の命


「人を殺したことがあるか」 
と大人に聞いてまわる子がいる。

私は「知らないうちに殺したかもしれない。」
と答えた。それってどういうことかというと、
女子には赤ちゃんの部屋があって、
毎月命の卵が宿るんだけど、
ほとんど命にならずに流してしまっている、
というのがマイルドな説明。

男子に話すので直接的な表現は使わなかったのだけど、その場にいた唯一の女子、Nさんが、
「それって生理だよね」と代弁してくれた。

生理は命を迎えるはずだった子宮の中のベッドを
体外に出す営みで、人によってはかなり辛い。

この酷いのが何度も何度も長時間続くのが出産。
狭い通路を押し出すものだから酸欠になり、
死産になることも。

分娩中に胎便で血栓ができ、母子共に酸欠死した妊婦さんのケースで、お母さんは死亡届が作成されたけど、胎児は作成されなかった。

それは、生まれる前の命だったから。

生まれる前の命はなかったことにされる。
とても悔しくて切なくて悲しいけど、それがこの国の法律なら、生理は人殺しでは、ないよね。

そんなことより、ちゃんと勉強して、
女子を労れる男性になるために、
しっかり頑張んなさいな^_^


今日は殊更生理が酷い。
差し込むような痛みが来て、
座って耐えたけど辛かった。

生徒には悟られなかったけど、本当は絶不調。
こんなのが毎月なんて、本当に女子の皆様、
母親の皆様、お疲れ様です。

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