ヒートウェイブ


生涯に生命の危険を感じた暑さはエリトリア。
マッサワという港町に降りたら
「私、焦げるわ」と直感した。 

でも、そこにも住む人はいて。
しかも瓦礫の中から祖国を立て直そうと、
情熱を燃やす若い力だった。

あれは10数年前。
あの国は、だいぶ変わったことだろう。
何もなかった焼け跡の博物館には、
語るべき祖国の歴史が充実しただろうか。

瓦礫の広場には、
マーケットが広がっているだろうか。

暑さというと、いつも思い出す街。
あ、あの灰色の、酸っぱい焼きパンの味も…

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