夢を叶えるために
ツアコン時代、念願のクルーズ船の仕事が決まり、国内ツアーのお客様へのご挨拶の中で、私の上司がこう言った。
「僕らなんて巡るいうてもせいぜい四国ですけど、この子はこれから世界を巡るんです。応援してやってください。」
当時、関西の国内添乗員の定番の仕事といえば、四国巡礼。
私も何度結願したか分からないくらい。
巡礼で鍛えた体力で、念願のワールドクルーズの仕事に転向。
ブラックスーツでスーツケースを引いて都内を歩く人となった。
成功すると、つい辛かった時の事を忘れてしまうけれど、 ふと下積み時代の恩師の存在を思い出した。
壁にぶつかりながらも必死で仕事していた、あの時代を過ごしたあの地が懐かしい。
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