母親の味
17歳の時、母は受験生の私を置いて出ていきましたので、私は父と2人暮らしになりました。
最初は父が食事を作っていましたが、ひどいものでしたので、味噌汁は私が作りました。
料理は得意ではないのですが、父よりはマシでした。
味噌汁とご飯があれば、あとは買ってきたりして何とかなりましたが、多少はお菜も作れました。
母は北陸の味付けでしたので、割と濃いめ。
そして私はいつのまにか、同じ味付けをしていました。
それは関西に行っても同じ。
肉じゃがは関西では牛肉ですが、私は絶対豚肉で作りました。
カボチャの煮込みに鶏そぼろを入れるのも、母と同じ。
母の味って、舌に染み込むものなんですね。
だから私、お姑さんが持って来て下さるお菜は、いつも有り難く頂くんです。
孫達に、というより、息子への差し入れだから。
お袋の味を届けたい。
これだけは嫁に譲れない。
…母心ですね^ ^
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