さぁちゃんのおりがみ

さぁちゃんには、3つ下の妹がいます。
妹の名前は、ゆぅちゃんです。

ゆぅちゃんは4月に、小学生になります。
さぁちゃんは、同じ小学校に通うのを、
楽しみにしています。 

ある日、さぁちゃんはおりがみを探していました。
学校で使うので、ないと困るのです。

さぁちゃんは、ゆぅちゃんにおりがみを貸してあげたのを思い出しました。 

さぁちゃんはゆぅちゃんに、「おりがみかえして」と言いました。
ゆぅちゃんはさぁちゃんに、おりがみをかりたかもしれないけど、どこにあるか分からなかったので、「知らない」と言いました。

さぁちゃんは怒って、「ゆぅちゃんがなくしたんだから、ゆぅちゃんが探してよ!」と言いました。
ゆぅちゃんはさぁちゃんに怒られたので、2階のお部屋に隠れてしまいました。

さぁちゃんは、ゆぅちゃんがいなくなってしまったので、お母さんに「ゆぅちゃんを叱ってよ!」と言いました。
でもお母さんは、黙っておりがみを探していました。

すると、おりがみはなんと、さぁちゃんのカバンの中に入っていたのてます。

さぁちゃんは、この前おともだちと遊んだ時に、自分でおりがみをカバンに入れたのを思い出しました。
お母さんは、「ゆぅちゃんを叱らなくて、良かったね」と言いました。

さぁちゃんもそう思ったけれど、そう思ったことをお母さんに、素直に言えませんでした。

さぁちゃんが黙っていると、お母さんも2階へ行ってしまいました。

ひとりぼっちになったさぁちゃんは、お母さんにお礼を言っていないことに気がつきました。

さぁちゃんが恐る恐る2階へ行くと、お母さんは疲れて休んでいました。

お母さんは、お仕事で疲れてしまって、今日は寝る前の絵本が読めないよ、と言いました。

さぁちゃんはお母さんに、「良いよ」と言ってから、「さっきはおりがみ探してくれて、ありがとう」と言いました。

お母さんは、「はいね」とだけ言いました。
ゆぅちゃんは、眠っていました。

明日はゆぅちゃんに、「ごめんなさい」が言えると良いな、と思いながら、さぁちゃんも眠りました。

明日はたくさん、良いことがありますように…

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