自転車乗れたよ

3年生のさぁちゃんは、自転車にのれません。
自転車に乗れないのは、クラスでさぁちゃん1人だけ。 

でもさぁちゃんは、あんまり気にしていないフリをしていました。

さぁちゃんのお母さんは、さぁちゃんは一輪車には乗れるので、いつか必ず乗れるはず、と思って見守っていました。

そんなある日、さぁちゃんのお母さんは、病気で入院してしまいました。

さぁちゃんと妹のゆぅちゃんは、近くのおばあちゃんの家に、預けられました。

さぁちゃんのお父さんは、お仕事で忙しかったので、お父さんの弟のたかおじちゃんが、おばあちゃんを手伝いに来てくれました。

ある日、たかおじちゃんは2人に、自転車を教えてくれると言いました。
さぁちゃんは、おじちゃんにできないところを見られたくなくて、本当は嫌だったけど、勇気を出して、自転車に乗ってみました。

そうしたらすぐに乗れるようになったので、たかおじちゃんがすごく褒めてくれました。

嬉しくなったさぁちゃんは、もっと大きな自転車に挑戦してみました。

足がつかなくて大変だったけど、頑張って漕ぎ出したら、少し進むようになりました。

そして妹のゆぅちゃんが、小さい自転車を練習し始めました。 

さぁちゃんは得意な気持ちになって、ゆぅちゃんに乗り方を教えてあげました。

2人ともたくさん練習して、ご飯もいっぱい食べました。

たかおじちゃんが、入院中のお母さんに連絡をしてくれたので、お母さんもとても喜んでくれまし
た。

明日も、たくさん練習しようね。

さぁちゃんとゆぅちゃんは約束して、ぐっすり眠りました。

良かったね、さぁちゃん。

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