★異文化の架け橋★


異文化で仕事をしてきた私が、外国人生徒の居場所にこだわるのには目的がある。

学齢期に日本に来てくれた彼らに、日本と海外の架け橋になってほしいから。

海外旅行は楽しいけど、長期滞在するとなると、
心の居場所が必要になる。

外国人でいることは、
言葉の壁もあり心理的負荷が大きい。

だから現地語の習得も大切だが、
母語の維持も大切。

母語を維持することはアイデンティティの維持につながるので、母語が使える母語環境が必要になる。

だから海外には邦人コミュニティや中華街、外国人教会などの、外国人のための居場所が必ずある。
私はそれが、日本の学校にも必要だと信じている。

3年前に日本語教室を担当した時は、まずは教室を外国人生徒の居場所にして、
日本人生徒も来れるような工夫をした。

さらに日本語教室の発表会などを企画して、校長先生はじめ校内の先生たちに参観を呼びかけて、
日本語教育への関心を啓発した。

任期は1年。病気もしたので効果は解らないが、
やれるだけのことはやったと自負している。

その後も英語教育を担当しながら、様々な学校での日本語教育を見てきたが、今年度はやっと、温存してきた司書の資格を発動する機会を得られた。

日本語教室や特別支援教室はもちろん、
誰もがアクセスできる図書室に、外国人生徒の居場所を創りたい。
創る必要がある。

そしてそこで、母語の文化を理解し、さらに日本の文化を母語で知ることで、アイデンティティを維持し、日本の義務教育での学びを享受してほしい。

その先にブラジル人相談員Jさんのように、日本とブラジルを繋ぐ架け橋になれる人材が育つと思う。

昨日私がJさんを探し回ったように、ブラジル語ができる人は貴重なのに、足りない。
英語の先生はたくさんいるのに。

私が英語の必要性を実証するために世界を周ったら、英語だけでは足りないことに気づいたように、
これからは英語だけでなく、多言語話者や、異文化を理解できる人材へのニーズがますます高まってくる。

そんな異文化の架け橋を育成する環境整備が、司書資格や社会教育士の資格をいただいた私の使命なのかもしれない。

※3年前に公立高校で知り合った同い年の保険屋さんと待ち合わせて、久々コメダで頼んだ小豆コーヒー葵🫘

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