ツアコン回想日記④


今回は明るい?話題。シドニーで。 

シドニーにはいい思い出しかない。大好きな街、というと、何番めか分からないくらいたくさんあるから、聞かないで下さい。 

ところで、一応「大好き」にも基準がある。景色がいい、買い物がしやすい、自分時間がとれる。 

景色は昼間と夜間とあって、朝入港、夜出港の1ディだと、朝はツアー、夜は帰船して夕食を食べている間に出港と、だいたいどっちも忙しくて、自分の時間が全くない。 

これが停泊だと両方楽しめる。 

特に1日目の夜。乗客が船内で夕食をとるあたりから、仕事が終わったクルーから下船していく。だから停泊(オーバーナイト)の港でナイトシフトやマンデイト※が当たると最低。 

で、シドニーに話を戻すと、シドニーは停泊。景色、自分時間の両方をクリアし、更に港はオペラハウスの目の前だから、街も目の前。買い物もクリアなパーフェクトな港だ。 

他のクルーの例に違わず、私もオーバーナイトは大好き。でも日本人の国民性は業務中にお客様に遊んでる姿を見られる事をよしとしないので、自分のお客様が寝静まる深夜に、行動開始。  

そうは言っても、海外で深夜に出歩いて何かあっても洒落にならないので、屈強なクルー友を連れて行くか、近くにしか行かない。
連れがいれば、足を延ばしてオペラハウス周辺のバー、その後はクルーバー※※で安いビールで夜景を楽しむ。 

シドニーはそんなひと時の自由時間を思い出させてくれる、港町なのだった。
※マンデイトmandate:「義務的な」という訳語がでてくるこの言葉。船員にはdutyと呼ばれる仕事があり、仕事の中でもこのマンデイトは、船内待機の事。緊急事態に備え、乗客数に対して一定数の船員が常に船内に乗務するよう義務付けたもの。これは停泊時の交代制となっていて、オーバーナイトで該当すると悲劇。船側も公平を期してはいるものの、該当したクルーには掛ける言葉も見つからない。本当に残念。

※※クルーバーcrew bar:その名の通り、「船員バー」。これはクルーエリアにあるため、乗客はその存在を知る事はない。私はどちらの立場でもあったので、クルーバーで飲んでいた事も多々あり。
こちらは乗客エリアのバーと違い、当然サービスチャージなし。仕入れ価格のビールの安いこと。水のように飲んでいました。(水のように薄かったけど)

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