私は私
母は幼稚園も保育園も入れてもらえず、
それまでの記憶がないそうです。
子沢山の農家の末っ子に生まれ、
上の子は農作業中におぶわれたまま亡くなったそうです。
静岡に嫁いでからも夫の親戚は冷たく、ろくに実家にも帰れない中、働きながら必死に子育てしてきました。
今は子どもも自立し、夫は先に逝き、
1人暮らしの母。
姉や私が子どもを連れて帰宅すると賑やかになりますが、1人の時間が長くなりました。
今、母は幸せなのだろうか。
私は母にできることをやってあげているだろうか。
不安がよぎり、父の写真を見ると、
「大丈夫。久美子は自分の人生を精一杯生きなさい」
と言う声が降りてきました。
私は父に何もできなかったけど、それを今でも後悔しているけど、もう後悔は懲り懲りだから、それでいいなら、それでいくよ。
私は私の人生を、精一杯生きていく。
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